弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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合格発表 の巻

俺の周囲には人だかりがあった。降りしきる雨の中、誰もが仁王立ちし、一点に視線を集めている。
その視線の先には、数枚の大きな紙が壁に掲げられていて、そこには人の名前が書かれている。
戦死者の名前だ。
俺は重い足を引き摺り、雨の中宿舎へと向かう。
宿舎のロビーには、幾つかの群れが纏まって点在していた。俺はその中へと踏み込んでいき、腰を落着かせる。
俺には不似合いな、悲壮感溢れる雰囲気に気圧されるばかりで、呼吸も纏まりやしない。視線をせっせとめぐらせて、知った顔を探しているも、誰の顔を見ることができない。
俺は痺れを切らして立ち上がり、再び例の張り紙の場所へと足を向ける。びちゃびちゃと音を立てるズボンの裾が鬱陶しい。
──だが、俺の足はとある人物を確認した途端に止まる。
知った顔が二人、宿舎に向けて歩いてきていたのだ。
「……お前ら、生きてたのか……」
「おう……死んでたまるかよ」

「……辛い……戦いだったな……」
暖炉によって、凍えない程度の温かさを保った室内で、一人がぽつりと漏らした。
結局、現れたのはこの二人だけだった。残りの連中は──、帰ってこない。
「……くそっ……いい奴らだったのに……」
頭の中、そいつらの顔がフラッシュバックし、刹那で消えていく。
俺はそんな会話を聞き流しながら、窓から寂れた情景を眺め見る。そこにあるのは、無骨に舗装された基地の内部。
真の戦いはこれからだ。


翻訳、ナシ。自分で想像してね☆
因みに、このシリーズも打ち切り。ネタが持たないです……。

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  1. 2009/03/06(金) 20:45:01|
  2. ノンフィクション小説(現実)
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襲撃 の巻

それは、俺が次の作戦会議の時に提出する資料を纏めている時だった。
この施設には、重要な地位に立つ者しか居ない筈なのに、外が妙に騒がしい。
やがて、ゴツゴツと窓が叩かれた。
俺は食料の差し入れだろうか、と訝りつつ、扉を開くと、そこには二つの顔があり、そいつらが握っているものを見て、背筋が凍った。
「……チョコはもうないぞ」
「黙れ、入れろ」
俺のジョークを一蹴し、そいつらは懐に収められた十一年式軽機関銃を突きつけて、中に入れることを強要してきた。
俺だって命は惜しい。どのみち、俺が抵抗して殺されたところで、こいつらは中をあさっていく結果に変わりは無い。
俺はそいつらを通し、なすがままにその漁っていく様を見ていた。──勿論、俺も黙ってみているだけではなく、訊かれたことにも答えて行く。

やがて、警鐘が鳴り響いた。
「な、なんだ!?」
一人が声を上げた。俺は口の端が吊りあがるのを抑えられない。
開きっぱなしの扉から、発煙筒が投げ込まれた。部屋の中にスモークが蔓延り、俺はその最中救出される。
「助けてくれぇぇぇぇ!」
そんな哀れな声は、銃声が掻き消した。

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翻訳↓
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  1. 2009/03/01(日) 22:53:16|
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迸る熱い── の巻

それは去年の四月の初頭。
毎年恒例の給食当番の分担決めがあった。高校に入れば、給食当番なんて無いから、都合今年が最後と成る。寂しいというか、やっとか……、といった感じだった。勿論だ。どうして娯楽及び休息の時間を割いてまで貴様らの飯をよそってやらんといかんのだ。
とりあえず、無難に見える牛乳配りを選んでおいた。
勿論、楽だ。
牛乳を机に配って給食当番の分の給食を配って暇になる。これほどにまで楽だ。
だが、この楽な仕事には恐ろしい弊害があった。昼休みに後片付けをしなければいけないのだ──
それはまさに愚行。唯一の長期休息時間であり、その空白時間に様々なアクションがあって、ようやく学校生活が成立するのに、その時間の半分をこんな欺瞞に満ちた蛮行に費やすなど、愚の骨頂(言いすぎだが)に他ならなかった。
一週間刑期を終え、すぐに席替え。次の給食当番の選択を強いられたとき。
俺は一つの役割に目をつけた。
──米・パン・麺。
なんと、後片付けが給食がはこばれてくるワゴンを拭くだけなのだ。飯配りの大変さは弁えているが、それを危険視しすぎて、避けている者が多いらしいが──これはいい。
俺は舌なめずりして、飯をやる、といった。班員は驚いていたが、自分がやると主張することなく、快諾した。
そして、その日。
米が出た。しゃもじセットの、一般的な形態だ。
俺はある程度感覚で、飯をよそっていく。このくらいか? と見積もり、がっとすやもじをつきたてて、米の塊を確保すると、角に持っていき上昇、そのままぽんと椀に盛って出来上がり。なんと簡単な。
そうしておいて、テンポ良く飯を配り……最後の奴に配り終える、するとどうだ。
空っぽだ。
俺はこの達成感を、日記を一年間つけ切った時のような、または刑期をまっとうして無事に出所できたような、未知の感覚と受理し、その素晴らしさに恍惚としていたのだが──、一人の言葉により、宇宙外へと払拭される。
「え? 飯余ってないの?」
地獄を見た気がしましたよ。
「えぇ? 何で? 意味わかんない! 後のこと考えろよっ! てか、普通に考えて女子とかそんなに食べないの分かるでしょ!?」
ボロクソ言われた。結構今でも根に持ってるんだからんな。忘れてるだろうが。
その次の次の日。また飯。
一昨日の教訓を生かして、結構控えめによそっていく。っていうか、ちょっとくらい感謝しやがれ。あぁ、手を伸ばすんじゃない、いちいち体裁整えなくちゃいけないじゃねえか。
六分の一くらい残った。上のセリフ言ったやつ、顔をしかめていた。まだ俺は根に持ってるからな。
そんなこんなで相当の月日が経った。
先週、最後の給食当番。
俺も恒例の如く、運良くジャンケンに勝ち抜いてまでその飯当番を勝ち取り、いつもどおり、その飯の位置にたった。
そして、いつも通りしゃもじを握り締めた、その時だった。
「ねぇ、ちょっと……」
隣の女子が話し掛けてきた。
なんというか、色んなそーいう事情が働いて、その会話を記述するのは自粛するが、要領を纏めると。
背が届かなくて汁モノの提供が出来ないと。
そして、何故か成り行きから俺が汁モノを担当することに。
いや待て、この汁モノの入ってる容器の高さ、俺の胸のあたりまでしかないぞ。
……だが、理不尽な女性蘇生社会で、そんな蛮行を行うなどまさに愚の骨頂。
俺は唇を噛み締め、汁モノを椀に注いでいく。
米をよそるのに慣れすぎて、同じ感覚でやっていくと、熱い汁がびしゃびしゃと指に掛かる。とはいっても、離せば椀が汁にボッシャン。
俺は汁の滴る指の悲鳴を押しのけ、全てを完了させて、その日の幕を閉じた。

──それが三日間続いた。
終わりよければ全て良し、ということわざがあるが、終りがグダグダだったのであれば、そう捉えれば良いのだろう。
そんな疑問が、ただ脳内を循環している。
どっかに答えの出た暇人が居たら、教えてくれないか。

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追記;
……なんで俺、入試直後の休日に、一日だけで四回も本気で泣いたんだ?
いつからこんな涙腺弱くなったんだっけ……。
  1. 2009/02/28(土) 21:07:53|
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X作戦 の巻

22時40分追記

重々しい鐘が一帯に響き渡った。
その上で、一人が叫ぶ。
「GO!GO!GO!」
その一言で啖呵を切ったように一斉に銃声が周囲から聞こえてきた。跳弾の音が頬を掠り、俺は慌てて身を低くして自分も武器を取る。
手を伸ばして最初にあたったトンプソンを手に取ると、銃弾を込めて狙いを定める。
奴らの特徴として、最後の最後に戦車を投下してくる。先回りして、さっさと破壊する手もあるが、他にどんな兵士がいるのか分かったもんじゃないので、下からじわじわと攻めていくことにする。
背後から悲鳴が聞こえた。救護班が冷静にその位置を把握し、走ってそちらへ向かう。

──時間を喰ったが、そこそこの戦果だ。
戦車も問題なく破壊(機関銃だけで破壊したのか、という突っ込みは無しだ)できた。上手くいけば、このまま勝利を収めることができるかもしれない。
警鐘が鳴り響く。
「GO!GO!GO!」
休む暇も無い。
マガジンを叩きつけるようにしてリロードを済ませると、急いで狙いを定めようとして──手にとんでもない衝撃が走った。
「Shit!」
トンプソンが弾け飛ぶ。滑るように銃弾の雨の最中に滑っていく。
偶然にも、その近くを歩いている味方兵士の姿が。助かった。
「Hey!」
俺が声を掛けると、そいつは足元のそれに気付き、さっと屈んでそれを拾うと──なんと敵兵に向けて投げた。
俺は唖然とした。トンプソンはブーメランのように盾回転をしていくと、そのまま敵兵士の額にクリティカルヒットした。
「Oh! Good shot!」
「Good job!」


え? あぁ、戦場は受験会場です。

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↓現代語訳Ver
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  1. 2009/02/26(木) 17:19:41|
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俺、この戦争が終わったら、本気出すんだ…… の巻

残り十二時間、ざっと換算して七千二百分が経過すれば、俺は人生最初の岐路を決める戦場に赴かなければならない。
大砲を担ぐのではなく、ただの炭素の棒が入った木の棒を担いでいくのだが、現代社会では銃よりもペンの方が強い。これでも立派な自分の命を守る存在となる。
さて、削れていない鉛筆が四本転がってるんだが、これをどうしろと?

俺は将来の夢は工事現場の現場監督だ、とか公言した。あれが公言かどうかの規準など、自分の中にありゃあ良いのだが、俺的には公言だと思う。
実際のところ、自覚がある。え? だって作(ry 擦過傷になるのが夢なんだぜ?
どれだけ陳腐で呆けた未来創造図なんだか。恥ずかしくて誇れる気にもなれない。公言して自作の推理小説を露見しまくっていた日々──思えば黒歴史でしかない。その小説とやらは焼き捨てた。もう無い。

私立の校風としては、部活にはほとんど力をいれず、所謂お勉強校らしい。なるほど……例のエクスカリバーは恐ろしい程の価値をもった公債と引き換えのものだったのか。
生憎と、未来予想図が確固している俺には、どう考えても選択制のこの公立高しかマッチしないんだ。つり橋を渡るに際して、下は激流だがその上に強固なネットが張ってある。だが、そこにはワニがうようよ……、そんな感じだ。
だから、俺はこの戦場で勝ち抜かねばならん。ワニの蛋白源になるなんて、金輪際お断りだ。
今日、その栄養源をウェ○シアで買って来た。トップ○リューのゼリーを買おうとしたのだが、アップル&キャロット味が大量に残ってるだけで、マスカット味が無かった。
──泣く泣く高級品のウイダインを買った。
このカロリーメイト的な盾を以ってして、奴らを落とせない筈が無い。どちらかというと、そこに赴くまでに輸送車が壊れなければ良い。二回壊れても尚、俺はそれを使うことを辞めない。

この日のために、俺は何十時間と私用の時間を浪費してきた。
ここで落ちたら、俺のためにパンを作ってくれた奴に示しがつかない。電車で席を譲ってあげた老人に示しがつかない。
その何百時間分の労働に値する、この力を……。

全国の兄弟に幸あれ。

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解説↓
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  1. 2009/02/25(水) 21:26:41|
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期末テスト「俺空気じゃね?」 の巻

ん、なんか今日は騒がしいな。どうしたんだ。
後ろの黒板を振り返って確認すると……マジか、今日は期末テストだ。受験の波に飲み込まれて、すっかり空気になってたな。まぁ、一、二年は必死に構ってくれるから、そっちに甘えておいてくれ。
一時間目は社会か。
……問題用紙が三枚? しかもそのうち二枚が両面刷り。なんというエコロジー。
余ったら後ろに置いておいてくださいー、という教師のありきたりのセリフを聞き流し、どんなのがきても応えられるようにイメージトレーニング(遷都して平安京造ったのは……桓武天皇か、みたいな感じ)をしている俺に、前の奴がニヤケながら紙をまわしてきた。
なんだこの雰囲気は、と俺は底知れぬ不安を感じながら、その藁半紙を受け取ったんだが──罠だった。
そのプリントの上方の中央に、でかでかと卒業式のお知らせとか書いてある。その下に、よう分からん要約がつらつらと……。ちなみに、俺は一番後ろの席だったから、こうして最後の一枚が回ってきたんだ。
どういう悪戯だか知らんが、迷惑極まりない。なんでわざわざ一番前まで届に行かなくちゃいけないんだ、俺が。
さてやるか……って全111問ってどういう験担ぎなんだろうね。記号問題だから、まだ及第点だがな。
とりあえず、単純な選択式なので、ひょいひょい選んでいく。
b、d、c、b、c、c、c、c、c、c、……はぁ?
c、b、b、c、b、d、c、b……。
BとCがどんだけ好きなんだ、こいつ……。

二時間目、保健体育。
これは100問だ。それも全て記号選択。
二十分で終わらせて、さっさと夢の世界に飛び込ませてもらった。

三時間目、国語。
相変わらずの手書きの解答用紙の端にどういうことか、原稿用紙の升目のようなものがある。これはまさか。
まさかの作文だ。
とりあえず、空白を幾つも作ってさっさとそこまで到達する。「逓増」なんて読めないから安心しろ。更迭には何度も泣かされたから、きっちりマークしておく。
何々……、言葉の能力で必須だと思うものの統計。知らん。適当に書いとくか。

四時間目、英語。
語りたいことはたくさんあるが、それには余白が足りない。

そんな何でもない日だった。変わってるとすれば、そとはどんより灰色模様、俺の心中もさっさと帰りたくてうずうずしていたくらいか。毎日そうだが。
ちょっとした変化があっても、そこまで変わらないのが現実。慣れ、とも言う。
だが、飽きたゲームもプレイ方法を変えると面白く感じるように、抑揚というのも、またどっかから湧き出るもんじゃなくて自分で工夫してみつけるもんなんだな。
上の乱文を読んで、楽しそうだと感じた奴は、明日頑張れ。今は飯食って寝ろ。俺が言えるのはそれだけだ。

P.S
ところで、今日英語の長文をやっていたら、初めてアメリカンなセリフを見た。
旅が好きな奴が、差し掛かった村でホテルを探すんだが、見つからない。
どうしようかと逡巡していたところに、農夫とその妻が通りかかり、親切にも家に泊めてくれた。
そして、楽しい時間を過ごして次の町に行き、飯を買おうと財布を取り出した──、が見つからない。
彼は苦笑して言った。「あの村の友人は、僕が思ってたほど親切じゃなかったんだな」
……友人。

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  1. 2009/02/23(月) 21:26:16|
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擬似戦争体験 の巻

太平洋側気候の冬らしい、かえって腹がムカムカしてくるほどの快晴、それと強風。
強風により海水浴を台無しにされた幼少期の記憶がじわじわと俺の心を蝕んでおり、そのトラウマの所為で、いまだに強風が怖い一存だ。祭りの日に強風が来ると、屋台の売り子さんが可哀想で仕方が無い。

さて、そんなグッドとバッドが折り重なって零になってしまった日の給食の放送は、リクエスト曲であった。ここで流されたアニソンにより、オタクやニコ厨になっていった者も少なくない。
そんな中、再び一人の猛者が立ち上がった。その名もSK。彼の業績は成績的な意味で人間としてどうかと思う一線を超えているものがあり、またその常識的な了見も常人を逸すという、変人ぶり(入試直前にアニメイトに行くレベルだ)。
そんな奴が、水樹奈々の「深愛」なるものを給食中に流したのだ。いや、どっちかっていうと、その直前に東方ボーカルアレンジの曲が流れていたから、そのあおりが一気にピークに達したのだろうが(ちなみにかくいう俺も東方BGMを作業用として使わせてもらっている)、一部の連中が過剰反応しだす始末だ。目も当てられない。正に阿鼻叫喚(羞恥的な意味で)。

そんな給食にたどり着くまでの午前中。体育があった。
体育は選択式だったんだが、俺は少数派であるテニスを選んでいた。H氏がホームランをかっ飛ばしたという英雄伝も残っているので、気になる奴はお隣のサイトに行ってみるといい。
前に記したとおりの強風のお陰で、そのテニスのプレイが困難になっちまった。
というわけで、俺達はぞろぞろと武道場に歩を運び、そこでテストを行うことになった。バックハンドとフォアハンドの技量のテストである。
フォアハンドは上手いといわれたが、バックハンドはスカした。笑うなら笑え。だが、罵倒はするな。羞恥心に押しつぶされてコガネムシの餌になっちまいそうだ。
さて、そんなこんなで時間より早く終わったわけなので、ドッジボールでもして時間を潰せと教師が言った。
男女混合で、男女それぞれ二つチームを作る。それから、協議しあって、武道場内を分かつ「畳」と「床」のどっちかに分かれる。というものだった。
男子のチーム分けは、これでいいのか、と真摯に聞かれたら視線を逸らしてしまいそうな編成で完了し、俺達のチームは無理矢理床の冷たい場所へと追いやられてしまった。いっとくが、めっちゃ冷たかった。
試合はもとより熱血スポーツマンが居なかった所為もあり、だらだらと進んでいった。
外野にでた奴が平然と敵陣に踏み込みボールを掻っ攫い、こっちにパスするという光景も日常茶飯事。もはやドッジボールではない。思考時間がゼロコンマ五秒以内の囲碁と同レベルのものであった。
……そして、気がつくと、自軍は俺を含めて四人の状態に。
俺は初めてこの状況の酷さを知る。だが、気付いた時、ボールは自陣の手の中にあった。
何故か上手いコンビネーションで繋がっていき、外野にボールが回る。
そして、その線のすぐ近くに居る、ほとんど無防備に近い奴に向けて、そのボールを持った奴がその大砲の弾という比喩が適切であろう球を投げた……その瞬間!
「あぶない!」
という、掛け声と共に、そのターゲットとなった奴の横から勇者が飛び出してきた。まさしく、水泳の飛び込みのようなフォームで華麗にボールの軌道延長線上へと飛び込んできたのだ。
そして、そのまま鈍い音を立ててボールは彼にあたり、沈黙した。
守られた奴は大興奮。
「やっべ、かっこよすぎだって」
「……なんとなくやった」
もっと気の利いた事はいえなかったのか、こいつは、と俺は思う。
だが、そんな場面も一転。その見事な身代わり作戦が功を奏して、ボールが敵陣の手に落ちた。
そして、あっさりと外野にボールが受け渡される。そして、その視線を真っ直ぐ俺に……。
放たれたボールは俺の肩すれすれを飛んでいった(実際そうでもないが)。そのまま無人の壁にバシっと音を立てて静止。
そこにすかさず飛び込んできたのは先ほどの勇者。
ボールを拾い上げて、真っ直ぐに俺を視点を当ててその弾を放つ。
俺はそれを躱そうと身体を捻ったところで、この床の冷たい以外の恐ろしさを知る。
掃除担当の力が入りすぎだ。めっちゃ滑る。
滑ってこけながらもボールを回避。続けざまにもう一回飛んでくるものも、滑るのを利用して躱すも、あまりにも端での回避に徹しすぎたようだ。
ボールを確保してほくそえむのが勇者だったのなら、俺だってもっと安らかに眠れた筈だ。


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  1. 2009/02/19(木) 22:51:02|
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プロフィール

可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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