弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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巡り巡って回る物語

 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』続、です。最終回でした。見終わりました。リアルタイムに深夜アニメを見るのは超久しぶりで、正直今も眠くてしょうがないのですが、書きたくてしょうがない欲のほうが勝ったので書きます。ネタバレありますが、まあ別にネタがバレても支障のない作品だと思うので、構わずいきます(もちろん嫌な人は読まないほうが良いです)。

 楽に言ってしまうと、ヒネクレボッチボーヤとヒネクレオヒメサマとアッパークラス女子による青春ラブコメってことになるのかな。金欠故に原作は読んでいませんから、あくまでアニメを見て、ということなんですが、ラブコメじゃないですよね、コレ。この作品を嗜んできた皆様方はとっくに了解していると思いますが、奉仕部といういかにもハーレムラブコメおあつらえ向きな架空の部活動に、メインキャラが女の子ばかり(先生も含めれば(?))とあっては、ラブコメになるでしょうと思いきや、実は単なる青春活劇である。ヒネクレボウヤのヒネクレ炸裂、ヒネクレヒメサマのヒネクレ炸裂によって、僕達が抱いてきたラブコメ観のようなものを含めて曖昧になっている領域を喝破していく爽快感、そして後に残るギスギスのリアリティ。一期は完全にそれに終始していたけれど、二期はノッケからそれなのでそこら辺は楽しかったり。君のやり方は嫌いだ、だなんて面と向かって言うかそれ!? と思うけれど、ヒッキーの脳内突っ込みも大概であるし、自分を疎外するクラスタへの分析なんて、立派な陰口である。そういうわけで、ボッチ視点の青春活劇というわけで、ヒネクレ者たちが空気を読まずに元気に舞い込んだ問題を解決していく、妖怪ウォッチ型のストーリーなわけです。でも、ヒネクレ×ヒネクレでは、ただのヒネクレ活劇になってしまうので、間にアッパークラス女子である由比ヶ浜さんが仲介してくれるお陰で、僕たちは割合コメディとしてこの作品を観ることができていた。まあ、そうでなくとも二期6話(だっけ)のような、スーパー意識高い系高校生たちのビジネス用語の百花繚乱は、死ぬほど笑えるコメディだったな、なまじ就活生で意識高い系の言説には悩まされているから。
 二期になってから主題の焦点が定まっていた。「この関係性を変化させたくない」という思いである。あの、正直言って僕はどうして告白したりそれを振ったりしたせいで人間関係が変化してしまうのか、さっぱり分からない。僕はもしかしたら人並みな学校生活を送ってこなかったのかもしれない。か、或いはみんな表面上は見事に取り繕っていたのか。それはそれで悲しい。
 でも、変化させたくないと思いつつ、変化させないように努めることで、君ら変わってるじゃん、って、ずっと見ていて、なんだか不思議な感じだった。最初はカースト頂点と底辺みたいな位置づけだった葉山と比企谷が、12話では何かお互い面と向かってdisりあうほど和解している。これを変化とは言わないのですかねえ。そう考えると恋愛のもたらす変化というのを、もっともっとラディカルなものだと想像してしまっている、高校生的な真剣さ、ひいては子どものようなかわいさというものを感じます。たしかにまあ、恋愛は僕達を変えてしまうかも知れないが、それにしてはおっかなびっくり、そのぎこちなさが良いといえば良いですが、葉山含めてみんな恋に不器用、その様相が全体として青春ラブコメというタイトルに収斂していく。肥大化した恋愛像に対するジリジリとした距離感が、ず~っと続いているような感じだったから、それに疲れた人たちは退屈してそう。微妙だな、という感想とともに。
 でも、僕がずっと気になっていたのは比企谷が生徒会の仕事を引き受けた時点から、ぐるぐるぐるぐると、回っている何かについてです。比企谷と雪ノ下と由比ヶ浜の間にめぐる、なにかの予感。何なんだ、コレ。何なんだ、その間は。何なんだ、その表情は。
 って、本人たちが「これが恋だとしたなら~~♪」ってEDで歌ってますけど笑 それって恋なんじゃないですか笑 という話で、水面下でじっくりと何かが巡っているような、予感めいたものが(何も隠れていませんが)サブリミナル的に挿入されている。
 その動的な水面下の関係で手を取り合ったまま、いわば拮抗状態のまま、一期ラストの文化祭という一番大きな共同体から、クラスの友人関係、生徒会と外部の高校、そして再びクラスへ、最後には奉仕部に戻ってくる。なんだか、どこか大きくぐるっと一周してきたような、旅行を終えて宿に戻ってきたような、謎の安心感を葛西臨海公園の観覧車で迎えるわけですね。いつまでも彼らの関係性は変化をしない、けれどもその表皮の裏側でぐるぐると巡っている。その「回り」が観覧車というモチーフに表れ、そして最後に由比ヶ浜が手渡すクッキーにおいてようやく彼女たちの関係性が「一回転」を遂げる。そして、ようやく一歩前進するわけです。
 おせーーよ!!! と笑いながら突っ込んでしまいましたが、このささやかな前進はラノベ原作ならではだ。ただ、「青春ラブコメはまちがっている」というのだから、やっぱりこれはまちがっているんですね。これはまちがいなのかもしれない。でも、自分で選んだことだから。呼応に呼応を重ねて、ニ期は終わる。ああいう終わり方、いいですね。ラブコメでそういう終わらせ方があるんだなあ。小さく、小さくまとめましたね。なんだか回転するコマみたいなアニメでした。

 そういうわけで久しぶりに深夜アニメリアルタイム完走、ということで。製作陣は打ち上げやってたんだろうなあ、とか考えてる。
 単純に続きが気になります、が。きっと原作は買わないだろうな。他に買わなくちゃいけない本がたくさんあって……。
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  1. 2015/06/26(金) 03:22:16|
  2. 尋常の日記・雑記
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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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