弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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滅び行く美、高嶺の美

 Fate stay/nightを見ました。今やってる奴じゃなくて、十年近く前にやったやつ。OPをニコニコメドレー的な何か聞いたことがあったなあ、と思い出しまして、尋常じゃないノスタルジアが噴出する。これは懐古。今もあるんですかね、組曲的なもの。
 セイバーは美しいのですかね。美しいから、愛されたのか。偏執されたのか。
 アニメ「ラブライブ」についてネットにあった批評で、2期において「一人でも抜けたらμ's終了である」発言(呪い)の行使によって、じきにユニットを解散するという宿命を控え、海でみんなが泣き叫ぶシーンについて、その風景に「滅びの美学」がある、という記述をみて、笑ってしまったのだけれど、どうあっても美というのは後付の要素に過ぎないものだ。よく分からんが心を打たれた、何か胸に迫るものがある、その原因不明の心情の動的な増幅を、後で言葉によって造形しなおした説明であるに過ぎない。で、あのシーンは結構印象的なシーンであるから、見た人は必ず何らかの形を与えたがるわけで、それについてもっともらしい単語を与えるのは当然のこと、そこに「美」をはめ込むのはまんまと物語に騙されているわけ。アニメ「ラブライブ」は高坂穂乃果の異常な英雄性に支えられた物語に、キャラのディテールが装飾的に挟みこまれているだけで、それを除けば「現代において伊勢物語を作るとこうなる」みたいなアニメだったように思える。「歌」に対する説明としての物語。それ以上の意味があったのかしら。キャラの説明は二次創作の方々が入念にやってくれてますしね。優れた騙しと圧倒的なコンテンツ力。これを流動力のあるエンターテイメントに上手く乗せてしまったことは、非常に評価できるところではある。
 ちなみに、僕はアイドルというものがあまり好きではない。何故ならある程度の物語を彼女たち或いは彼たちの容姿に結びつけているからである。三次だろうと、二次だろうと関係なく、物語性が僕達とアイドルたちに紐付けられていて、そこにおいて、アイドルたちの顔は物語を標榜する記号として扱われる。ももクロのライブに涙を流す理由は分かるし、非常に共感できることであるし、それはそれで大いに結構なのだけれど、それはやっぱり愉楽である。尊敬はしているし、その努力の大きさも知っているけれど、その影響力も知っているけれど、それによってたくさんの人の笑顔を作っていることも事実なのだけど、男たちのアディクトを見せつけられているようでどうも……。
 セイバーの美しさにも、そういう要素が拭えない。女の子なんだから、戦っちゃダメだ、という、士郎のアイドルを見つめる眼差し。手に入らないからこそ、美しいものもある、というアーチャーの散り際の、アイドルを見つめる眼差し。しかしセイバーは、こういった美しいものへの眼差しに抗っていた。私は自分が女であると関係なしに、剣士として戦う。その純粋な心のありようが、女としてあることへの反発が、逆説的に彼女を美しくしてしまう。一層、彼女を女として気高く見せる。
 セイバーは最終的に勝利する。それは聖杯戦争という、恐らく人が夢見る最もシンプルな戦争の形を体現したルールに於いてではなく、セイバーをしてアイドルとして成立させてしまう、士郎の眼差しに勝利するのである。或いは、視聴者の眼差しに。そうして自分の望みを達成する。
 それが、「愛」と名付けられた動機によるものなのかは知らない。
 でもやっぱり、その達成に至る道程のうちに「美」なんていうものは存在しない。仮に存在するんだとしたら、その風景を目撃する眼差しの内に湧いた幻想なんだな。幻想であると分かっていても美しいと思えてしまう、たったそれだけのもの。セイバーを美しいと単に言うだけだったら、別にこの物語と関わる必要は無い。

 そういうわけで、後半が盛り上がるアニメでした。なんというか、それ以外のところはあまり興味がわかなかったな。余裕があったらzeroとか今やってる(もう放映終わるの)もみたい(そっちのほうが好評なので)。
 今週末は、攻殻を見に行きます。レッツゴー池袋。
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  1. 2015/06/26(金) 20:10:21|
  2. 尋常の日記・雑記
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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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