弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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夏が来ると儲かる人たち

 金曜ロードショーの「サマーウォーズ」を観ました。カットされ放題で清々しかったから、またいずれBDとかで観るかも。

 「時かけ」の不穏さがすっぱりと抜けて、どこか親戚の家に言ってぎゃーぎゃー騒ぐ子どもと、げらげら笑う大人たちの喧騒という、誰もが経験したであろう「夏の頃の思い出」を喚起しつつ、舞台は電脳空間というSF。サイバーな世界にも生きる家族愛や絆を、ものすごく身近な舞台で描いている。
 家族愛なのかあ。僕は「家族となったからには」という風に、無条件で愛がつくとは思わないし、絆も無条件ではない。陣内家でそれらを取り持ったのは、やっぱり他でもないおばあちゃんなのだろうなあ。不穏さが抜けていると言ったけど、それはおばあちゃんの死が一つの日常的な風景として描かれている故だ。おばあちゃんが臥している家に、スパコンで体当たりかましたり池に漁船浮かべたりしたせいで、枕元の茶碗が倒れるとか、もうやりたい放題で笑ってしまう。おばあちゃんの死って、スゴい重要な意味合いを持ってるのに、こんなにもあっさりと描かれているが、それだから僕らはある一瞬でおばあちゃんは生きているんじゃないかと錯覚する。モニターに身を乗り出す家族たちと一緒に、視聴者も一緒に身を乗り出していく、その時に、僕の方までおばあちゃんの意思を感じてしまう。おばあちゃんという意思が、家族に属する人間たちをまとめあげ、最終的には世界が結託した。羽が広がるようなこの爽やかさがたまらない。
 「ALWAYS 三丁目の夕日」がそうだったみたいに、この作品も家族としての再生の物語がある。侘助という。全国の健全なジュブナイル達がうんざりするであろう、祖父母の大量の食料攻め。腹が減ってないかしきりに心配する。あれって全国共通なのかなあ、僕はいやというほど言われてきた。侘助が一〇年ぶりに帰ってきて、すげぇ態度が悪い彼に向かって真顔でおばあちゃんはメシを食わせようとする。何でだろうなあ。最後の最後まで侘助が腹減ってないか心配して、家族として取り戻そうとする。侘助は侘助で、家族に戻ろうとしていた。侘助がラブマシーンの開発者であることを打ち明けた時の、あのお互いが絶望的にすれ違っていたことに気づいた時の表情は、本当にぐっとくる。後に夏希がおばあちゃんの死を知らせて、すっ飛んで戻ってくるあたりで、もうダメなわけだ。
 家族として認められるって、どういうことなんだろう。本当にアトランダムに決められて、自分の意志と関係なく所属させられる共同体。しかしいずれにせよ、おばあちゃんの様な強烈な象徴が居なければ、あんな大立ち回りは演じられなかったことになる。その内で、家族の一員というよりもその前に皆個人として「機能」していた。そうなると、この事件を解決したのは「家族」である必要はあんまり無いんじゃないかという話になってしまうが、まあ、これだけ多くの人々を放心させる爽やかさを持つこの映画の前では無粋な話であって、そもそも何故「SF」を日本的な家系臭の強い「田舎」でやったのか、ということを考えると、むしろこの無粋さは陳腐さに変わる。これは可能性の話なのであって、決して無条件に肯定した映画ではない。自分の勤めをきっちりと果たすことと、家族の一員として機能することがほとんど変わらないどころか、そうすることでしか成立し得ない「脆い」共同体であることも、同時に示しているんじゃないかなあ。だから、部外者のハズの健二も一緒になって戦うことが出来た。「家族」という関係はそれくらい脆いものだけど、だからといって人の繋がりが弱いわけではない。

 マッドマックスを観なければいけないことになって、でもバケモノの子もやるし、ゆるゆり劇場版も放映するし、なかなか今月は大変だなあ。とりあえず卒論の目次提出を目標に生きます。
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  1. 2015/07/04(土) 00:16:29|
  2. 尋常の日記・雑記
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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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