弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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パニッシュ&デス

 「パニッシャー」はアメコミヒーロー。
 あらすじ。フランク・キャッスルはFBIの元潜入捜査官。
 ある日、潜入先のマフィアの取引を暴くことに大成功! ブツと金と動かぬ現場を抑え、犯罪の検挙に大貢献! 同僚達に歓迎され、数年ぶりに家族水入らずの休暇を取ることができ、ホッと一安心……と思ったら、大変! マフィアの逆襲で家族が殺されちゃった! 親族もろとも! 父ちゃんも母ちゃんも兄妹も従兄弟も嫁も子どもも一人残らず、ぶっ殺されちゃった!
 報復に対する報復に対する復讐心に燃えるフランクは、フランク・キャッスルの名を捨て、制裁人(パニッシャー)と名乗り悪人どもを容赦なくぶち殺すアンチ・ヒーローとして再誕した。
 家族の殺され方は、たまたまピクニックに出ていたらマフィア(ギャングだったかも)の処刑に巻き込まれたとか諸説あるが、まあ、とりあえずパニッシャーさんはエラいこと犯罪者を憎んでおられる。特に法を掻い潜り、その外側で悪事を働く人間たちに対して。「これは復讐ではない、制裁だ」と上手いこと言っているが、もはや自警団とかいうレベルではなくデスノートのニアの言うように「クレイジーな殺人犯」である。だけども、映画「ウォーゾーン」では警察にパニッシャー専門の部署が出来ているというのに、そこの警察官が「あんたが正義だ」と言っちゃう。それも無理からぬ話で、あの殺戮ヒャッハーぶりを見ていると、なんとなくそういう気分になってくる。人の足が吹っ飛ぶような大口径をガス銃みたいにパスパス撃ってる人が正義を名乗っていれば、それはもう正義の側につきたくなるのが自然な心理だと思う。
 正義がどうとかいう話は、この作品にはあんまり相応しくなく、パニッシャーのやり方はあんまり正義とは言えないけれども、正義が実現していない世の中にあっては、彼の行為にもある程度人間として納得できる正当性は担保されている、程度のものだ。。だからそういう意味では、「ある側面で言えば『正義』であり、そうでない面もある」以上のことを言うことはできない。
 パニッシャーさんの尋常じゃない強さについて考えたい。たいていのアメコミヒーロー映画はSF棚に分配されているけど、パニッシャーはアクション棚に配置されている。SF要素は無いのだ。超人的能力抜きで、現実的な(?)ステータス割り振りと装備で最強のヒーローを作ったらこうなる、というようなヒーロー像がここに提示される。「どこにでもヒーローはいる」とでも言いたげなスパイダーマンやバットマンを蹴散らす、強烈なアンチ・ヒーロー像。コマンドーのメイトリックス大佐もびっくりの馬鹿力、無限の防御力を誇る防弾チョッキ、銀行強盗三回やってもお釣りがでそうな圧倒的装備、ありえないくらい無慈悲な鉄槌(人質になった仲間にだって容赦しないぞ)。
 やっぱり、防弾チョッキが強すぎると思うんだ。弾丸食らって痛がってるけど、数分後にはケロリとして立ってる。その治癒力は本当に主人公だ。ヒーローに必要な物は、身体能力とか特殊な攻撃手段とか考えられるけど、体力がなければやっていられない。X-MENのミュータントたちは、あらゆる方面にトンガリ過ぎだが、いずれにしても人間本来の持久力しか持ちあわせていないから主人公にはなれない。ヒーローに必要なものは異常なタフネス。殴られ蹴られ銃で撃たれようが、問答無用で立ち上がる謎のバイタリティ。FPSの主人公ってどうだろう、ゲームにもよるけど弾丸食らっても隠れてればいずれダメージは回復する。TPSでも何かしら食ったりつけたりすりゃあ回復する。RPGだってそうだし、普通のアクションですらそうだ。
 この尋常ならざる耐久力がヒーローに必要不可欠であるとしたら、僕らがヒーローになれることなんてありえないと思うか。「ヒーローはどこにでもいる」という言葉は嘘っぱちか。だって、交通事故にあっただけでも死に、電車に轢かれただけで死に、高いところから落ちりゃ死ぬし、感電したら死ぬし、飯を食わなきゃ死ぬような、アンチSF的次元に生きる僕達にとって、ヒーローは架空の存在でしかないのか?
 まあ、そりゃそうだ。
 ただ、別に自分の身体を以ってしなくても良いんだ。だって、パニッシャーさん防弾チョッキ着てるし。別段、身体を直接拡張する必要はなく、「装置」によって拡張すればいいだけの話なのだ。それにすがって、何度だって立ち上がれば良い。異常なタフネスを発揮すれば良い。それだけの話だ。一人ひとりの身体、地平は違うのだから、それぞれの地平で組み立てたものの中で、その体力を発揮すれば良いだけの話なのだ。
 要するに、僕に限って言えばその「装置」は何かを書くことなんだ。が、僕のことなんてどうでもよく、それぞれめいめいの何かが
あるだろう。何度破壊されても立ち直せるだけのものを、「外注」しなければならない、自分の手で。それからの話なんだ、正義云々のことを考えるのは。
 しかしまあ、パニッシャーさん強すぎて、容赦のない殺人をバリバリ表現している映像的に、相当ナンセンスな部類だ。ワンパンで人の顔を潰すなんて、そうそう見られるものではないな。グロのバーゲンセール。ここに恐怖を読み取るか、それとも僕みたいに仰々しい何ものかを読み取るか(発見してしまうか?)、安吾的に言えば文明の程度がかかっているのか知らん。
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  1. 2015/08/27(木) 01:44:32|
  2. 尋常の日記・雑記
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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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