弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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小六の夏。
俺がゲームボーイカセットの中から発掘したゲーム「ポケモンカード」で、恐ろしいほどポケモンカード(以下PC)に嵌っていき、最終的には友人と共にリアルのカードに走っていった。
小遣いがもらえたとおもったら、デパートに赴き、パックを買いあさる。友人に関しては、一度に十パック(三千百五十円相当)を買って、店員を瞠目させていた。
毎月第三水曜に行われているとあるカードショップの大会にも赴いて、毎回自慢のデッキを披露していた。
一学年上の人との予選で、二匹のメガニウムに大敗し、スターターに好きなポケモンを闇雲に入れていた自分のデッキを見つめなおし、公式サイトのカードデータを研究して、自分の誇る最強のデッキを作り上げようと奔走しはじめていた。
そして、できあがったのは「極悪デッキ」。ロケット団のスターター(黒いほう)に入っていた悪いカイリュー二匹と、悪いマルマイン二匹、その他トレーナーカード幾枚かと、残りは全て悪エネルギーというデッキ。マルマインのダークナビゲートで悪エネルギーをデッキから取り出し、ダークトランスでそのエネルギーをカイリューにつける、攻撃力UPという、単純だが恐ろしい戦法を軸にしたデッキだった。
その威力は異常なものであり、一発百五十という意味不明な数字をたたき出しては、友人の顰蹙を買っていた。その戦法名は、「ダークナビゲートダークトランス↑」であった(→バージョンも有る)。
そして、その次の大会で、特殊エネルギーのデッキ混入許容枚数が二枚まで、ということを聞かされて、あえなくそのデッキが日の目を見ることなく、予備にもってきておいたゲンガーexとメガニウムexのデッキを使った。
結果はなんと優勝してしまった。決勝戦では、相手のルギアexの攻撃が来ないかとヒヤヒヤしたが、なんとかごり押しで勝利を収めたのだった。

丁度三年前、六年生の三学期……イコール小学校生活のラストスパートに入ったときのこと。
つるんでいた友人幾人かで、秘密基地を作ろうぜwという話になった。
場所は呻吟したものの、友人のマンションの一角に、奇妙な空間があるということなので、管理人にも許可を取り、そこを使わせてもらうことにした。
地面がコンクリートで、そこにダンボールを敷いて靴で踏み込む必要性をなくせば、雨風防げる屋根もあるし、そこそこのスペースもあったので、かなり適した物件だった。ただ欠点をいえば、暗いのとすぐ傍に電車が通っているので、それによる騒音くらいだった。
ある日、秘密基地の存在を咎められた友人が、火をつけられると危ないという理由で、ダンボールを撤収した。そのため、再び地面はコンクリートの冷たい床。
再び呻吟の渦に入り込んだ俺達は、デパートに赴きお年玉はたいて布を買い、覆うようにして敷いた。
同時期に、管理人からすのこが提供されていたので、俺達が拠点をそこに置いたときからそこにあった石の円柱を用いて簡易テーブルを作った。壁にはシールでホワイトボードも設置。有志がカンテラを持ってきて暗さも解消、という、小学生が造ったにしてはホームレスが住むことができるくらい安定した場所になっていった。
それから日は流れるように過ぎていった。
休日は昼飯代を貰い、朝から晩までそこで過ごし、あるときはDSで遊び、あるときはPCを楽しんだり、あるときはすぐ傍に公衆トイレ(漢専用)を作ったり、ピクトチャットで会話しながら鬼ごっこを楽しんだり(一人が落としてDSを壊したので、その一回限りだったが)、あるときは地面に埋まった石を取り除いたり。様々なことをした。
そして、卒業。そして、すぐに中学に入学。
部活が始まるまでの一ヶ月は、学校が終わってすぐそこに集まって遊んでいた。だが、帰りが遅くなることを窘められて、休日のみの会合となる。
……そして、部活が確定すると、各々が散り散りになって、休日の集合もままならなくなってしまった。
そしてその年の夏休み。リーダーが苦渋の決断を下す。
「……お開きにしよう」と。
夏休みの皆が暇な日、その創造に関わったメンバーが一同に会し、後始末を始めた。
最初からそこに転がっていた木を拾い集め、小さな石柱を基地の奥に敷き詰めていく。すのこは、その上に積んでいく。
そして、一人の差し入れであるうなぎパイをそこに添えた。
だけど、こうして外観からみると、墓みたいだな、と誰かが言った。そしたら、一同がそれに同調。俺も何が面白かったのか知らんが、それに賛同を示した。
するとどういう展開になったのか知らんが、奇声をあげてその場をぐるぐると回り始める俺達。あの頃のテンションは異常で黒歴史であると俺も自覚の上だが、懐かしくて堪らない。
やがて、そこは4DAの墓と名付けられ、皆の記憶に刻み付けられたのであった。

だが、そのリーダーとやらが、塾をサボるために度々そこを訪れていることが発覚するのは二年後である2008年の冬のことである。家で諍いが起きて、家出をしたときもここに逃げ込んだ、とか。
俺もたまに暇だったら訪れてみていた。あの頃と内装は変わらないが、外観はひどく変わった。トイレも破壊されている。汗水流して掘り起こした岩も土に埋もれていた。
今日、そのリーダーとやらが《禁則事項です》その基地にいくから、暇だったらこいや、と言った。時間が、七時二十?くらいから、九時半まで居るとか。
公立試験まで一週間の今ごろに、そんな時間に暇な奴だなんて居るわけがないだろ、とそのときは苦笑して突っ込んでおいたのだが。
いざ塾が終わってみると、なんとジャストその時間だったんだ。
家に自転車を運んでいって気付き、本当に居るのか?と思って行ってみた。
いつも置いてあった場所にチャリがあった。俺もその隣にチャリを置いて、すたこらとその懐かしき場所に向かってみた。
マジで居やがった。リーダーとやらも、俺の来訪に驚いていたようだ。焦ってPSPを落としていた。
といっても、することがないので、ボーっと携帯弄くってるのを見ていたら、「これ、フルフル死にかけだから倒せ」と、PSPを差し出してきた。
やってみた。即死。
……再チャレンジでなんとか倒した。犬死にも程が有る。
時間的にもあれだったんで、フルフルとやらを倒したらすぐに退散させてもらった。
暗かったからよく分からんが、本当に中は変わってなかった。寒いのもうるさいのも相変わらずだ。外観も実質ほとんど変わっていない。錯覚だったらしい。だからなのかは知らないが、心震わす寂寥も無かった。


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  1. 2009/02/18(水) 21:54:03|
  2. 尋常の日記・雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<告知! | ホーム | 今闊歩し出したネタ帳は化石資源を求めて単身南極へ…… pert2>>

コメント

そういう秘密基地の作り方もあるんですね。
マンションの一部って事は・・・かなり堅牢ですね。
僕はもっぱら木の上に作っていました。脆かったですけど。
  1. 2009/02/19(木) 16:14:10 |
  2. URL |
  3. hiragi #vs0NW1Qw
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

堅牢……そうですねー、雨の日でも普通に遊べますし。ちなみに、鉄格子填めれば本物の牢屋の完成(笑)
しかし、木の上……そりゃ危ないですな。秘密基地の物件が少なくなってきたのは哀しいことですな。。
  1. 2009/02/19(木) 21:04:36 |
  2. URL |
  3. 霞弐屍兎 #-
  4. [ 編集]

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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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