弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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保護及び対策課その拾八~コメディ風味~

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弐「気が付いたらあと夏休み半分しかない恐怖。」
屍「早いな……だらだらすごしてるとあっという間に過ぎていくね。」
弐「だらだら言うな。一応俺今年受験だから壱日1時間頑張ってんだぞ。」
兎「1時間?そんだけ?」
弐「そんだけで充分だろ。俺最悪高校行かなくても夢かなえられるし。」
屍「失敗したとき困るぞ……高校行かないとか人生半分損してるから。」
弐「んなことよりも。」
霞「んむ?」
弐「腹減ったから俺にもそれ分けてくれよー。」
霞「やだ。」
屍「はぁ……そこまで兎の料理嫌いか……。」
↓↓↓↓

その拾八
「なんで帰ってきたのよ!」
影に出会い頭にそんなことを言われた。いや、むしろ言わないっていうのは俺の信用の問題であるから一向に構わないのだが。
「いや……話があるんだ。」
「っ?話……?」
なんか影がドキっとしたような顔になる。……どうしたんだろ。
「あぁ……。」
「な……何?」
「お前は逃げろ。」
蟻がナウマンゾウを仕留めたところを見たような驚いた顔になった。ここでこの比喩はおかしいか。
「……何バカいってんの!あんたなんかが抵抗したって敵うわけないでしょ!」
「……早くしろ。あいつが来るだろ。」
現時点で一般人並の身体能力だとしても、粒子はきちんと体に少なからず残っている。だから一応魔法モドキも使える。
「……死ぬ気?」
「……誰が死ぬもんか。」
これは賭けだが……全て相手次第だ。
「あたしが……戻るのは駄目なの?」
「駄目だ。」
もちろん訳がある。俺が死んだときの保険とかそういうのも兼ねてだが。
「……。」
「……頼む。」
降り立ったビルのトイレ。おおよそこんな会話をするところではないが場合が場合だ。
俺はすぐにここに入ってこいつを呼び寄せた。だから……上手く撒けたと思うが、見つかるのは時間の問題だろう。早くしないと逃げるのも難しくなる。
「……あたしは……あたし達は……本来廃棄物だったのに……。」
「……。」
俯きながら、影はポツリという。
「……それなのに……あんたが現れて……居場所ができたの……。」
まるで、不遇な身のうちを告白する少女のように。
「……。」
「……主人の命令じゃ……仕方ない……わ。」
影はトイレの出口に向かい始めた。
「……ありがとう。」
「……別に、あんたには感謝してるけど……あんたがあんまり哀れだったから命令を聞いてあげたんだからね!別に……そういうのじゃないんだから!」
そういって走りだした。その後姿は覚悟を写し出していたようにも見えた。てか……そういうのってなんだよ……。
少ししてから、廃ビルから外に出た。少し暑さが増している。
瞬間、ビルが某世界貿易センタービルのように崩れ落ちた。もちろん規模はこちらのほうがあからさまに小さいが。
予想通り。
近くにあった角材を握る。凸凹していて掴みづらいが、一応使えそうだ。
とてとてと足音がする。奴だ。
「……左手……。」
長槍はその手に握られていなくて、その手には木の棒が握られている。
「……。」
俺は前ぶれなく襲い掛かった。無論、たいした攻撃ではない。
易々と武器を弾かれ、地面に倒れこむ。
「……何故?」
彼女の流れるような長髪が風にあおられてゆらゆらと舞う。
「どうして……武器を?」
「武器なんて言えるかねこんなの。」
いままで俺が握っていた角材は見事に真っ二つに折れて、そこらに転がっている。断面が力の異常なる強さを示している。
「殺るなら殺れ。ただ……。」
夏の風は生暖かくて気持ち悪かったり、変に冷たかったり涼しかったりと気まぐれだ。ときには台風という巨大な風の渦ですら作る。今の風は……彼女の心情を映し出しているかのように感じた。
「復讐は……復讐しか呼ばないさ。」
「……なんとでも言え……。」
だからこそ気づけたのだ。彼女の目的が。
「久しぶり。かな。」
数年前に、悪魔のような生物兵器が暴れて研究所は消滅。成功体も1000体近くいたがそれも大分減ってしまい、研究員は全員死亡。そればかりは保護されていた失敗体の多くが逃げ出し、それぞれ適する場所に住み着いた。
そして、丁度そのとき研究所支部にいた研究員及び成功体は運良く命が助かることとなる。
しかし……それから訪れるのは苦。この研究所は、個人の研究所だったため、そのうえ所長が死んでいるとなると、社会に復帰するのは難しかった。残された研究人たちは所長の遺産から、なんとか各々に振り分け、社会に戻る旨を伝えて蒸発。大方が……まだ子供だった。
目の前に居る……この少女は……当時の最年長だった俺と上神にいつもぴったりくっついてきていた。立場上最年長という立場にたたされた俺達はそれぞれの親の消息をたどって、生きているのなら帰し、いないもしくは見つからないといった場合には、施設に預けてという形で生きてきた。
彼女の両親は死んでいた。研究員だったのだ。施設にはいるのを激しく拒絶し……ある日……上神とともに姿を消したのだ。
その理由を上神に訊いてみたこともある。帰ってくる答えは、『彼女とまた会えたら話す』とだけ。
大分成長していたから気づけなかった。もはやあのころとは違う。
「なんとも……妹思いの兄だな。」
「……。」
「無理しなくても良かったのにな。俺が気づかないと分かってたのか。いや……分からないようにそういう口調……兄の口調を真似したわけか。」
彼女の顔が悲しげに歪んだ。……あの鬼は失敗体かもしれないが、自我はあるみたいだった。いろいろと訳がありそうだ。
「気づいたよ。お前……組織で動いてるんじゃないんだろ。」
「……。」
「兄は組織のメンバーかもしれないが……お前は違うんだろ。」
目的が違ったのだ。身包みをすべてはがれて裸も同然の状態でうろついているのにも関わらず、こんな俺を組織が追うわけがない。それに、よっぽど持ってる可能性の高いあの二人を追わなかった。となれば。
「……違う……。」
「……。」
無論これは……俺の勝手な推測であって、根拠なんてない。
「……私は……。」
口調の真似だって……杜撰だった。
「何があったか訊かない。だが……本当の目的は……なんだ?」
未だに分からない。その目的。
「…………っ。」
何かを言ったが聞き取れなかった。そして……すぐに手にもった木の棒を振り上げた。
「悪かったよ。」
音を立てて、木の棒が地面に叩きつけられた。
「お前は……俺たちと一緒に来たかったのか。……そうだったなら……謝る。」
憎たらしい、あの悪戯のあとの笑顔。……一度も憎んだことなんてなかった。
「う…………。」
「……。」
「兄様は……私を……組織に入れるつもりなんだけど……。」
崩れた廃ビルの残骸が音を立てて崩れた。
「……兄様が……怪我なんかするの初めて見た……。最初は同じ痛みを味あわせてやることが、目的だったけど。……特徴を聞いて……魔法のようなのを使うって……。」
似たような特技を持った奴は意外と多かったが、平凡な粒子を操るのは世界で俺しかいない。
「憧れだった……流と……戦ってみたかったの。」
あの高級車は恐らく兄──無論血は繋がってないだろうが──に貰ったのだろう。外見で人を判断するのは迂闊だ……人って分からん。
「あの影……流の化身なんだよね。」
「あぁ……扱いづらくて大変だ。」
「……負けちゃった。」
涙が彼女の頬を伝った。……。
「やれよ。」
「……?」
右手を差し出す。ここで敢えて右手にしたのは……意味がありそうで意味がない行動。自分でもよく分からない。
「……俺に勝ったんだからな。あんなん……俺じゃないじゃねぇか。」
あんなんなんて言ったらあの影のことだから怒るかもしれないが……。
「……。」
すぅっと彼女の木片が握られていた手が下ろされた。
「やっぱり流にはかなわないな……。」
「……。」
「……ありがとう。」
刹那、木を斧で叩いたような音がして、右手に鈍くて重い激痛がはしった。結果は木で斧を叩いたわけだけど。
「痛っ!」
「ふふ。」
木の棒を傍に転がして、彼女は猫が転んだとこを見たかのように清々しく笑った。
「あと1日頑張ってね。」
「クソ……あの餓鬼……。」
無論覚悟していたのはもっと恐ろしいくらいの痛みだったが……何故かこっちのほうが体にも心にも沁みる一撃だったようなきがした。

弐「終わらねえ……。弐拾参まで書き終わったのに終わる兆しが見えねぇ……日にち設定長くしすぎた……。」
屍「このままだと30いくなぁ。」
霞「このまえ8の倍数で終わらせたいって言ってたね。んぐ。」
弐「俺は2と4の最小公倍数の8が三番目に好きだからな。」
屍「……なるほど。そういうアレか……。」
霞「ご馳走様でした。」

兎「うぅ……やっぱり私料理の才能ないのかな……。」
屍「元気出せって……。俺は結構好きだけどな。」
兎「屍は死んでるんだからどうでもいいんでしょ……そんなの。」
屍「一応味覚神経は生きてるからな……。」

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  1. 2008/08/09(土) 20:53:46|
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プロフィール

可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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