弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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保護及び対策課その参拾弐~ラブコメ編~

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弐「考えてみたんだけど。」
屍「なんだよ(喋った……)。」
弐「欲を抑えるって大変だよな。」
屍「……(何を言い出すんだこいつは。)」
弐「これ、学校の退学届け。出してきて。」
屍「……。」
弐「悪かったって……悪かったから目玉ぐりぐりすんのやめてくれ。見てると気持ち悪くなってくる。」



参拾弐
「悪かったな。」
 落着け私……いつもの調子を取りもどすんだ。
「──何が……?」
「……足だよ。俺がなんかしたからこけて怪我したんだろ。」
 いや、これは勝手に私がさっき転んで、作った怪我であって……。勘違いしてる……。
「ち、ちがうよっ。こ、これは私が勝手に転んでっ──」
「いや、あれはどう考えても俺の所為だろ。悪かったな勘違いして。」
 え?何この人……新種だよ。絶対。
「……何も思わないの?」
「だ、だから悪かったって……。」
「そうじゃなくて……私がこんなの持ってても……驚かないの?」 
「何でだよ。どの辺に驚く要素があんだよ。」
 なんとなく侮辱されたような気がするけど、本当にこの人変だ。
 私はばっと立ち上がって、彼と同じ目の高さになる……まぁ実際私の方が背が小さいからどのみち私が見上げることになるんだけど……。
「私、人じゃないんだよ!それでも驚かないの!?」
「え、人じゃないから何なんだよ。」
 こ、怖いこの人……やだ……。きっとゲームとか、アニメとかみすぎてそういう感覚が鈍っちゃった可愛そうなひとなんだ……!
「人じゃなくても、人と同じ様に生活してんだから関係ないだろ。結局。」
「……。」
 何だろう……これ。
「仮にお前が人じゃないって言っても俺は気にしないな。別に。」
 ……呆然と、彼を見ていた私だったけど。
「痛っ!」
 どたっ、と屋上の床に尻もちをついてしまった。こ、この床……#
「無理すんなって。今から固定してやるから……。」
 こ、固定!?
 彼は妙に馴れた手つきで、私の足を雁字搦めにしていく。
「──よし。これで大丈夫か。医者行っとけよ。応急処置だからな……。」
「……ありがとう……」
「……べ、別に、俺の所為で怪我したんだから、俺がその怪我の手当てすんのは当然だろうが。礼なんかいらねえよ。」
 彼はそんな風に言って、スポーツバッグを担いだ。それから、私を見下ろして、
「……そうか。お前歩けないんだっけか。」
「へ!?」
 そう言いながら手を伸ばしてきた。へ?これは……おんぶですか?
「んだよ……。歩けない女子生徒をここに置いてけるわけないだろ。勘違いすんな。このまま一晩ここで越して、死体になって見つかったら困るのは俺なんだよ。」
 勝手に殺すな……。
「だ、大丈夫。飛んで帰るから……。」
「そうか。」
 反応するかと思ったが、新幹線が、トンネルの中の無人駅をスルーするのと同じくらいあっさり返答した。でも、それでも手を引っ込めなかった。
「……立たなきゃ飛べないんじゃねえのか?」
「あ……うん……。」
 そういわれて、彼の手を握った。大きくて、頼りになりそうな手だ。そして、重力に逆らうように、すっと体が浮く。
「きゃっ……」
「おっと悪い。」
 私の腕を肩に回して、彼は私の体を支える。う……なんでこうなんの……。
「ん、そういえば名前聞いてなかった。俺はC組の竹島武寛(タケシマタケヒロ)だ。」
「え?何で今……。」
「いいじゃねえか!れ、礼儀だろうが!」
「ん……桜木終香(サクラギシュウカ)……。」
 武寛が、私の顔をみた。間近にその顔があって、心臓の鼓動がネズミの赤ん坊みたいに早くなっていく。あぁぁぁ……。
「ね……そろそろ行きたいんだけど……。」
「行くならさっさと行け。」
 そう言ったので、私は羽根を思いっきり羽ばたかせて、屋上を発った。最近飛んでなかったから安定しないけど、一応飛べる。
「今日のことは忘れろよ。」
 去り際に武寛がそんなこといったので、私も言った。
「あんたもね!」

 ぱたぱたと羽根をアニメ的に羽ばたかせながら、私は警視庁の屋上に降りた。屋上の床と付き合うのはもう嫌だったが、窓を叩いて入れてくれというよりは、こっちのほうが遥かに楽だ。
 ため息をつきつつ、屋上に降り立った。んだけど……ね。足の戒めは、想像以上にすざまじく、自由が利かなかった。だから……。
「いったーい……!」
 もう屋上の床なんて嫌いだ!分かってる。屋上の床にはいろいろと支えられてきた。私が今立っているところも屋上だ。でも……こんな仕打ちは酷いよ!幼いころから一緒にいて……うぇぇ……ん……。
「……何してんだ、お前は……。」
「はひっ!?」
 一人芝居に夢中になっていた私は背後から近づく無骨な足音に気づけなかった。
 振り向くと、ラッドが目が見えなくても十分分かるくらい、げんなりとした雰囲気で立っていた。エロ本読んでるところを人に見られた男子もこんな気分なのかな……?
「う、うぇ……バカぁ!!」
 行き場に困った私は、呆然と立ち尽くしているラッドにそうやって叫んだ。バカは世界共通後だ。こう叫べば、どんな状況であろうと切り抜けることができる。
「バカとはなんだ、バカとは……。」
 じゃらじゃらと、銃などといった兵器が触れ合う音を無骨に鳴らしながらそう言って、ラッドは私の横を通り抜けると、近くに泊まっていたヘリに歩いていった。
「……。」
「……どうした……。そんなに私に見られたのが恥ずかしいのか。」
 ……ゾウガメと、ナウマンゾウを合体させても足元に及ばないくらい鈍い。女の子が足を固定されて、へたりこんでいるというのにそれに目もくれずに、横を通り抜けていけるほどの人間がいるのだろうか?
「……いいもん……。」
 私は悪態をついて、立ち上がろうとして……惨めに失敗した。足が固定されている姿勢が悪い。普通に立っているときのポジションじゃなくて、つま先立ちをしたときのポジションなので立ちにくいし、立てても歩けないのだ。
 ……あいつめ……。
 ふと、武寛の顔を思い出して引っ掛かりを感じた。なんだろうか。この奇妙な感覚は……。……あ!!
「鞄学校に忘れた!!」
 それも、屋上に……。
「うぇぇぇん……もうやだぁ……。」
 踏んだり蹴ったり撃ったり抉られたり、だ。なんだこの最悪の展開は……。
「……鞄忘れたのか。相変わらず抜けてるな……。」
 ラッドがヘリの装甲を磨きながら、冷やかすようにいって来た。愛車を洗車してるお父さんみたいで……時代を感じさせるな……。
「う、うるさい!わ、私だって……うぅぅ……。」
 自分のドジへのどうしようもない怒りをはらすように、ぎゅっと強く手を握った。……。
「……しかし珍しいな。任務も何も無い日に主が庁に来るなんて。」
 ラッドがヘリにワックスを塗りながら言ってくる。いや、ワックス塗るの早くない……?屋根とかどうやって洗ったんだろ……。
「──暇だったんだもん。」
「暇でもいつもは来てなかったじゃないか。」
「──家に帰っても暇なんだもん。」
「それでも来なかったじゃないか。」
「……気分……かな。」
「そういえば主は気分屋だったな。」
 下らない言葉の応酬を続けている私にまたもや苛立ちを覚える。
 ……にしても……怪我して立てない女の子よりも、よっぽど洗車の方が大事なの?それとも、ふざけてると思われてる?
 後者だったら尚、嫌なので思いっきり屋上の床を無事な脚で蹴りあげて、立とうとするけど、今度は自分の体が綺麗に屋上の床に吸い込まれていくのが分かった。……もう口きいてあげないから……。
「なんだ。さっきからふざけてると思ったら怪我してたのか。」
 やっぱりふざけてると思われてたみたい……最悪だ……。そんなに私いつもふざけてるかな……。確かにレミと一緒のときはよくハメ外すけど、そんなひどいかなぁ。
「……今更?」
「今更。」
 涙まじりに、言葉を引っ張り出す私に恐ろしいくらいあっさりと即答するラッド。んんんんんんん~いい年こいたおっさんのクセに……。
 ラッドは洗車を終えたのか、入り口辺りでぺたんと座り込んでる私に近づいてきて……そのまま横を通り抜けて入り口にはいっていった……。ってええええ!?
「ちょっと、待っ!!」
 タクシーに素通りされたおばさんみたいに、手を伸ばして叫ぶ私。……。
「皆薄情なんだから……。」
 皆カラスみたいに情が無い。獲物を突っついて甚振って殺すんだから。誰もティラノサウルスみたいに豪快に丸呑みする人なんかいない……。
 ぶんぶんと私は首を振った。何考えてるんだか……。
「……何をしている。」
 訊き慣れた声が、うんざりという副詞の調味料をうま~く載せて飛んできた。思わず顔を上げると、げんなりという副詞がよーく似合う顔があった。
「……床にストーカーされてるの。」
「一昨日ラムネ瓶に入ってたビー球を摘出しないで捨てたのは悪かった。謝る。」
「えぇ!!そうなの!!」
 私は絶叫した。ラムネ瓶に入っているビー玉を捨てるなんて……骨付きチキンの、骨についている肉を残して捨てるようなもんだ。食べ物の大切さを知らないのか、この世間知らずの猫は!?
「ん?その件についてマンネリになってたのではないのか。」
「ま、まんねり?」
「生活の仕方が。」
 むぅ……私よく弄ばれるな……ぁ。
「……後で言う事聞いてもらうからね。」
「何ゆえ?」
「自分で告白したんじゃない。」
「…………で。何ゆえ一人芝居にはまっているのだ。主は。」
 あのガスマスク……人を弄んで笑うことしか知らない百姓の敵め……。
「……きとこそなんで来たのよ……。」
「ラッドが、主が屋上で黄昏ていて、今にも独立宣言をしそうだったから迎えに行ってやれと。」
「くぅ……独立宣言は盲点だった……。」
 私は、いつのまにか嵌められていて、いつの間にか差し出されていたきとの手をとった。元が猫だった割には、肉球の感触は残っておらず、大きな男性らしい手だった。
 手を握られる感覚にほんわかと浸っていると、急に体が浮いた。え?何!?粒子の暴走?エマージェンシー!?
 日本沈没中の混乱をしていた私の体は、大きな鉄板の様なものにぶち当たった。
「いたっ!」
「歩けないなら、素直に言えばいいだろうに。」
「……怪我が治れば歩けるもん。」
「今の話だ。」
 どんな風に背中に乗せたのか分からないが、とりあえず結果として背中に乗っている状態なので、おとなしくきとの首に手を回した。全身できとの体温を感じる。……それだけならいいんだけどさ。
「…………汗臭い。洗濯して無いでしょ。」
「余計なお世話だ。」
 お返しに階段二つ抜かしで降りていかれた。……。……酔った。後で覚えてろ……。

兎「夏がようやく終わったって言うのに、政界も大変ねー。」
屍「はぁ……欲と隠蔽で塗り潰された政治なんて必要なのかね……。」
霞「形ぐらいはあったほうがいいんじゃないの?」
弐「知ったかでそんな偉そうな事言うんじゃねえ……。」
屍「お前はいい加減にそこからどけ。」
霞「しょうゆー!」
弐「……この冷たさが気に入った。」
屍「アホかっ」

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  1. 2008/09/02(火) 20:05:31|
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プロフィール

可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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