弐つの遊戯卓

【五年目】 毎日頑張ってやりくりしていきてます。物書き、音ゲーと合唱やってます。最近DTMとか始めました

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三題囃のお題メーカーに、霞弐は「雨」「屍」「魅惑的な恩返し」を使って創作するんだ!頑張ってね!って言われたので、書きます。


梅雨入りした。一年間貯めこんでおいたのか、と思うほどの降雨量に、日本中がほとほと困っている。
俺は憮然として家を出た。傘を差しても、遠慮無く入ってくる雨つぶに、一分も経たずして服を濡らされる。まったくもって嫌な季節だが仕方がない。
道中で、凄い典型的な捨て猫がいた。ぐちゃぐちゃになった毛にくるまり、いかにも苦境というような体裁で、雨に殴られて崩れかけているダンボールの中にうずくまっている。
あまりにかわいそうだったので、俺はそのダンボールを担ぎ上げると、少し順路を戻ったところにあるガレージの雨に当たらなさそうな場所に置いた。べちゃりと音を立てて、近くの乾いたコンクリが黒くなっていく。
そこで俺は気づいた。この猫は死んでいる。死体を俺は助けた訳だ。
何だかバカらしくなって、俺はその場を離れた。
雨が非常に強くなっている。先ほどあのダンボールが置いてあった場所も、すでにその形跡を残していない。
だが、一枚の金属で作られたカードが置いてあった。
それを拾って眺めてみる。
「心優しい方へ。あなたが助けた猫は、屍ではありません。生きています。でも、きっと生きていると判別できなかったでしょう。だからこそ、あなたはそこにいるのです。もしも、その気があるのなら、その猫をもう一度見に行ってきてください」
俺は踵を返して、先程のガレージに向かった。
ダンボールを覗き込むと、その猫だけ消えていた。毛の一本も落ちていない。
俺はまた引き返し、もともとダンボールが置いてあった場所に戻った。またカードが落ちている。
「心優しい方へ。あなたが助けた猫は、生きていません。死んでいます。でも、きっとあなたには見えなかったでしょう。だからこそ、あなたは三回も、ここを通ったのです。もしも、その気があるのなら、あの猫の墓を作ってやってください」
俺は何も考えずにガレージへ行った。
濡れてしょぼくれたダンボールを引っ張り出すと、近くの公園に引きずって行って、ぺっちゃんこになって落ちている缶で穴を掘って、埋めた。
ひと通り終えて、振り返りながら立ち上がると、傘をさした女の子が立っていた。
「ご苦労様」
「……どうも」
「服、濡れちゃったね」
もう気にすることもあるまい。ダンボールを運んだ時点でびしょ濡れだったのだから。
「別に、いいよ」
「よくないよ、うちに上がっていって」
そう言って手招きをされたので、俺はおずおずとついていった。
どこに行くのかと思えば、俺の家にたどり着いていた。
どういうことかを尋ねようかと思ったのだが、少女は忽然と姿を消していた。
仕方なく家に入って、濡れた衣服をすべて洗濯機に叩き込むと、新しく着て外にまた出る。
雨はあがっていて、分厚い雲の隙間から光が差し込んできていた。
なるほど、これは彼女なりの恩返しだったのかもしれない。
でもね、ちょっと時計を見てごらん。
丁度、始業時間になったところなんだ。

二十分で書いたんです。ごめんなさい。

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  1. 2011/06/02(木) 23:01:42|
  2. 尋常の日記・雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

久方ぶりです。ある意味初めまして。
PCぶっ壊してしまい2ヶ月以上絶縁状態にありました。

相変わらず霞弐さんのこの文体が無性に好きです。
今後とも勝手に応援させて頂きます。
以上。
  1. 2011/06/03(金) 23:11:35 |
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  3. 赤井 #-
  4. [ 編集]

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  1. 2011/06/05(日) 00:44:56 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

どっひゃぁ、ありがとうございます。
実際、指令には「ラブコメ」が入ってたけど、割愛しました。あと時間が三時間くらいあったらできてた筈…。

今後もよろしくお願いします!
  1. 2011/06/05(日) 20:18:09 |
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  3. 霞弐 #-
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可児 珊士

Author:可児 珊士
大学生。
元音楽(合唱)部員。旧BASS。
ギターが欲しい年頃。
作家志望。
本陣:埼玉
カラオケ行くと声的な意味で別人化。

アイコンは柊氏より頂きましたΣd(゚∀゚d)

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